怪物のいる海
今度こそ鯛を釣る!と鯛の好むジグの研究をして、ボトムをとるテクニックも荒川でひそかに練習した。後は当たればいいだけ。房総から川崎へ直行し、
プレアデスさんの船へGO。出発した途端に爆睡した(笑) いったいいつから寝てないのか…。
2時間ほど走って船は外洋近くへ。いい凪で潮の流れもちょっと速いものの、なかなかいい。茨城で地震があったりもしたが津波の心配はなし。甲板では鳥がのんびりしていた。
早速練りに練ったジグを落とす。3流し目くらいでひったくるような当たり。重い。おりゃっと巻いたら途中で涙のハズレ。どうやらドラグがゆるくて合わせが甘かったらしい。シーバスなら余裕で上がるんだけど、やはり巨鯛は違う。口も堅い。ドラグのことなんてほとんど気にしてなかったのが裏目に出た。かなりガッカリする。
その後は一切当たりなし。千歳一遇のチャンスを失敗して落ち込む。そう何回も鯛なんて当たらない。魂の抜けた状態でイナダを狙っていると、堀江船長に大きなヒット。珍しく無言でファイトしている。これはかなりデカイ?
10分くらいのファィトの後、何か変なものが上がってきた。
巨大な網を二つ使ってやっとすくえる怪物。正体はクエ(モロコ)。
デカすぎてイケスに入らず(笑) 1.2メートル弱、3~40kgの大物。これを1.5号のPEで上げてしまうのがスゴイ。船長曰く、「ドラグかけても出て行くのでスプールを指で押さえながら上げた」とのこと。あまりのデカさに毒気を抜かれました。
その後、マゴチに行くもボウズで、再び鯛海域へ。なんとなく何かが来そうな予感があった。神経を集中してジグをボトムから引き上げた直後、ガン!と来た。でかい! 重い!
うおおおおっ!と鬼合わせを入れる。今度はがっちりフッキングして、逃さない。巻き上げる時、ラインシステムに異常はないか、竿は大丈夫かと不安がよぎる。そしてドラグはこんなものでいいのか…。
しかしなかなか上がってこない。っていうかむしろ糸を出されている。ずるずると出て行く糸を見送るだけ…。スプールがどんどん裸になっていくヤバイ状況。こっちも必死にポンピングで対抗するが相手があまりにも強すぎる。やっと10メートル巻き上げたかと思ったら20メートル出される始末。ドラグをさらにしめたら竿が折れそうだし、どうにもならない。やがて一定のポイントから動かなくなって、根に入られたことに気づいた。
ギブアップ…_| ̄|○
「ここから先に行かれたらヤバイって時には、竿が折れてもいいから、糸が切れてもいいから勝負しないとな。糸を出したら大抵は逃げられるよ」とは船長の言葉。糸を出したらまた巻けばいいと思っていた自分は敗北者。誰よりも魚をかけたのに取り込む技術がなかった。ドラグのことも考えてなかったし、竿も安物、リールもメンテナンスがイマイチであり…。
負けた。心が折れた。
ジギングロッドをなぜかスピニングタイプで買って今回使えなかったのも痛かったし、R隊員が同じベイヤードで5キロの鯛を上げてたからタックル的には大丈夫だろうと思ってたのも痛かった。ほんとにでかい魚には完全なる装備と準備と心意気で望まないとダメなんだろう。無念・・・。帰ってドラグを計ってみると1.5キロしかかかってなかった。せめてMAXの3キロかけておけば良かった。ちなみに船長のカルカッタコンクエストは最大ドラグ5キロ。ベイヤードは3キロである。リーダーに対するドラグ力をきちんと計算して最初から設定しておくべきであった。
一つの関門を解決したら、また次の関門が立ちはだかる。知識も情報も経験もないからしょうがないけど、なんで最初に3キロくらいの鯛が釣れてくれないのか。初物は初物というだけで難しいし、プレッシャーもかかる。いつになったら鯛は釣れるのか…。ラッキーにも2回当たったから、次行っても当たらないだろうし…。
海は厳しいなぁ。
釣行時間:6/26、2:00~12:00
潮色 :澄み
潮時 :大潮
水温 :?℃
天気 :くもり
気温 :25℃
風速 :1メートル
釣果 :2HIT0GET(多分タイ)
by たかぼん
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