獰猛な秋アオリ
鳥浜での痛恨のクーラー置忘れから一週間。しかしショックも癒え、釣りビジョンの岩手アイナメとフィッシュリーグに刺激され、今週も根魚メインとなりました。しかし、他にもいろんな魚が釣れているとの情報。
「大磯でヒラメらない?」
と誘ってみると、隊長が快くバイト。なんでもオシアミノーとかショアラインとか魚道とかをばっちり揃えたらしい。RISEあたりからもいい情報をもらったので、一路サーフへ。釣れるのかヒラメ?
着いてみると穏やかな海。吉田邸下や流れ込みでひたすらルアーを投げ倒す。しかしバイトすらない。すれ違う人々は「アタリありました?」と聞いてくる。「釣れましたか?」と聞いてこないところが渋さを物語っているような…。
12フィートのシーホークを振り回していい加減疲れてきたところで夜明け。遠くの小さなナブラが虚しく見える。もうすっかり冬。あの夏の壮大なイワシ達はどこへ行ったのか・・・。
「そろそろアオる?」
「だね」
ということで伊豆方面某所へ。水が澄み切っている。新鮮なスミ跡も残っているがここでもアタリがない。隊長はカサゴタックルでアナハゼを釣り上げていた。もしかしてカサゴの魚影薄い? それにしてもカサゴのシーズンは微妙である。人によって言う事が全然違う。今からだという人もいれば、春夏の魚だという人も。場所によって違うのかもしれない。
釣れないのでさらに移動。ここまで来たのなら、と熱海へGO。ここでテトラのカサゴ穴釣りを試してみるもNB。カサゴがとにかく厳しい。ここでついに疲れ果ててマリンスパ熱海へ。温泉でナントカしなければ・・・。でもこの施設、メシはマズいし、休憩所はないし、イマイチ。地方のスーパー銭湯なんかかなり設備がいいのに。
1.5時間眠ると夕マズメ。冬は昼が短い。ポイントについてみると、もう夜。この時点で12時間ノーバイト…。いつになったら釣れるのか。ここもどうせ駄目だろう。。。
そんな哀しい気持ちでエギをシャクってたらついに流れが変わった。
ズシン!
この根がかりのない場所での重みはボーナス確定。何かが釣れている。しかもギュンギュン引く。釣り上げてみると待望のアオリ! よし、ついに坊主脱出!!
秋の子イカかと思ってたけど、わりとマシなサイズ。イカがいることがわかった。すると隊長が
「イカチョップで〆るといいよ」
とアドバイス。ピックなしで〆られるらしい。隊長がイカに手刀を振り下ろすと、見事にイカが白くなった。スゴイ! もう余計な荷物持っていかなくてもいいかも。
さらにシャクリの続けて岸際、湾奥で鍛えた5連ダートを何気なくやってみると、バチン!と来た。え? こんな近くにいる!? しかも上げてみると800gのグッドサイズ。食材ゲッツ! すぐさまチョップを振り下ろすと、これまた見事に〆った。これは便利♪
そしてこの直後、沈黙していた隊長のロッドがうなった。
「乗った!」
との声。こちらも隊長のチョップがうなる。隊長はどんなに大きな魚を釣り上げても笑わないけど、イカを釣った時だけは笑顔になる。良かった良かったと思ってると、いきなり隊長の悲鳴が熱海に響いた。
「ないっ…イカが!! 猫がっっっ!」
敵は水中だけではなかった。陸に上げても安心はできない。犯人はコイツ。
WANTED!!
こうなったら、とやや危険な場所に移動。これが吉と出た。隊長のロッドにイカが乗りまくる。離れた場所でやっていた私の元に携帯メールが次々と到着。
「アカイカゲッツ!」
「連チャンでアオリゲッツ!」
「またまたアオリゲッツ!!」
どうやら時合らしい。私のところにも次々とイカが襲い掛かってきた。二段シャクリでは来ないが、ビシバシエギングすると、どんどん乗ってくる。動きのもっさりした春イカと違って、秋のイカは獰猛だ。リアクションバイトというか、速い動きにどんどんついてきて面白い。
しかしここで痛恨の2連続バラシ_| ̄|○ 高速巻きしてきたら足元でボロンと外れた。イカってバレることあんの? ちょっとびっくり。だから次のイカはゆっくり巻いたら途中の水面でボロリ。いったいどうなってるのか…。
アワセ不足でエギの胴体抱いてるだけか、身切れしたかのどちらかと思うんだけど、秋イカは反応いい分、ショートバイトなのかもしれない。追い合わせが必要なのか…。特に後のイカはロッドがミシミシ言うくらいかなり重かったので残念の極み。この仇は必ず…。
結局キープは3杯。
アカイカだと思ってたやつはヤリイカでした。ちょっとガッカリ。 by p
それにしても秋イカはガンガン釣れますね。高速シャクリにつもついてくるし、面白いです。どこに投げてもアオリがいると思えるくらい魚影が濃い感じ。今がハイシーズンかも。
満足して帰宅し、溜まってる仕事を片付けていると隊長から携帯メールが入った。
「ヤラナイカ」
あのー、まだアオリさばいてないんですけど…(笑)
(つづく)
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